六甲台テラス物語

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2006年 11月 23日

時計



ところで時計職人というのは、とても正しい職業だ。

歯車の大きいのや、小さいのや、ゼンマイやリューズや、

その他ぼくになんか到底わからないような部品を生真面目に扱い、

右目に例の凸レンズを嵌めて、コツコツチクタクと時計を直す。

もしこの世から小説家や画家がいなくなっても、誰も困らないけど、

仮に時計職人がいなくなったら、この世はたいへん困る。

立派で、正しい職業だ。

時間というものの正体は、今のところ物理学者にも解明できていないけど、

唯一時計職人だけは、それを知ってるような気がする。

だから彼らは、あんな熱心に時計を直してくれるんじゃないかな。

ついでにぼくの過ぎ去った時間についても繕ってくれれば、

なおありがたいのだけれど。


  いつも見てる、とても素敵なブログがあり、そこに書いてた内容を読んで、この詩を思い出しました。高校の時に読んだ『黄色いドゥカと彼女の手』という小説の、ある短編です。
  この小説の違う項に、
『壁に掛かってる絵をみて、子供は一生懸命みる。大人は絵の下のピンでとめてる作者の名前とか、値段とかを先に見るんだよ。大人になんかなるなよ』とある。
この小説は、考え方も、バイクライフも、僕の人生の確たるものになってます。
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by rokkodaiterasu | 2006-11-23 18:22 | 読むモノ


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